diff --git a/docs/ja/feature_combo.md b/docs/ja/feature_combo.md new file mode 100644 index 0000000000..4fbd6847d2 --- /dev/null +++ b/docs/ja/feature_combo.md @@ -0,0 +1,108 @@ +# コンボ + + + +コンボ機能は、同時押し方式でのカスタムアクション追加機能です。同時に複数のキーを押して、異なる効果を生み出すことができます。例えば、タッピング時間内で `A` と `S` を押すと、代わりに `ESC` が押されます。もっと複雑なタスクを実行させることもできます。 + +この機能を有効にするには、`rules.mk` に `COMBO_ENABLE = yes` を追加する必要があります。 + +さらに、使用するコンボの数を `config.h` の中で、`#define COMBO_COUNT 1` (1を使用するコンボの数で置き換えます)と書いて、指定する必要があります。 + + +また、デフォルトでは、コンボのタッピング時間は `TAPPING_TERM` と同じ値に設定されます (ほとんどのキーボードではデフォルトで 200)。ただし、`config.h` で定義することにより異なる値を指定することができます。例えば: `#define COMBO_TERM 300` はコンボのためのタイムアウト時間を 300ms に設定します。 + +次に、`keymap.c` ファイルに、`COMBO_END` で終了するキーのシーケンス、およびキーの組み合わせを列挙する構造体、その結果のアクションを定義する必要があります。 + +```c +const uint16_t PROGMEM test_combo[] = {KC_A, KC_B, COMBO_END}; +combo_t key_combos[COMBO_COUNT] = {COMBO(test_combo, KC_ESC)}; +``` + +これは、A と B のキーを押した場合に、"Escape" を送信します。 + +!> このメソッドは[基本的なキーコード](ja/keycodes_basic.md)のみをサポートします。詳細な制御については例を見てください。 + +## 例 + +リストを追加したい場合は、以下のようなものを使います: + +```c +enum combos { + AB_ESC, + JK_TAB +}; + +const uint16_t PROGMEM ab_combo[] = {KC_A, KC_B, COMBO_END}; +const uint16_t PROGMEM jk_combo[] = {KC_J, KC_K, COMBO_END}; + +combo_t key_combos[COMBO_COUNT] = { + [AB_ESC] = COMBO(ab_combo, KC_ESC), + [JK_TAB] = COMBO(jk_combo, KC_TAB) +}; +``` + +より複雑な実装として、カスタム処理を追加するために `process_combo_event` 関数を使うことができます。 + +```c +enum combo_events { + ZC_COPY, + XV_PASTE +}; + +const uint16_t PROGMEM copy_combo[] = {KC_Z, KC_C, COMBO_END}; +const uint16_t PROGMEM paste_combo[] = {KC_X, KC_V, COMBO_END}; + +combo_t key_combos[COMBO_COUNT] = { + [ZC_COPY] = COMBO_ACTION(copy_combo), + [XV_PASTE] = COMBO_ACTION(paste_combo), +}; + +void process_combo_event(uint8_t combo_index, bool pressed) { + switch(combo_index) { + case ZC_COPY: + if (pressed) { + tap_code16(LCTL(KC_C)); + } + break; + case XV_PASTE: + if (pressed) { + tap_code16(LCTL(KC_V)); + } + break; + } +} +``` + +これは、Z と C を押すと Ctrl+C を送信し、X と V を押すと Ctrl+V を送信します。これを変更して、レイヤーの変更、サウンドの再生、設定の変更などを行うこともできます。 + +## 追加の設定 + +長いコンボあるいはさらに長いコンボを使っている場合、構造体があなたのしていることに対応するのに十分な大きさで無いかもしれないため、問題が発生するかもしれません。 + +この場合、`config.h` ファイルに `#define EXTRA_LONG_COMBOS` または `#define EXTRA_EXTRA_LONG_COMBOS` のどちらかを追加することができます。 + +`COMBO_ALLOW_ACTION_KEYS` を定義することでアクションキーを有効にすることもできます。 + +## キーコード + +その場でコンボ機能を有効、無効および切り替えすることができます。ゲームなどで、一時的にそれらを無効にする必要がある場合に便利です。 + +| キーコード | 説明 | +|----------|---------------------------------| +| `CMB_ON` | コンボ機能をオンにします | +| `CMB_OFF` | コンボ機能をオフにします | +| `CMB_TOG` | コンボ機能のオンとオフを切り替えます | + +## ユーザコールバック + +キーコードに加えて、状態を設定または状態をチェックするために使うことができる幾つかの関数があります: + +| 関数 | 説明 | +|-----------|--------------------------------------------------------------------| +| `combo_enable()` | コンボ機能を有効にします | +| `combo_disable()` | コンボ機能を無効にし、コンボバッファをクリアします | +| `combo_toggle()` | コンボ機能の状態を切り替えます | +| `is_combo_enabled()` | コンボ機能の状態(true か false)を返します |